「珈琲とひきこもり」第4回開催報告 

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第4回「珈琲とひきこもり」は、初めて定員に達し満席となり、参加者全員から「満足以上」の評価をいただく成功を収めました。

コーヒーを通じて心をほぐし、実践的な家族支援を学ぶこのイベントは、多くのご家族にとって有意義な時間となりました。その内容をご報告致します。

活動の背景

「珈琲とひきこもり」は、孤立しがちなひきこもりの家族と、具体的な解決策を共に考えるために始まりました。

主催者自身の回復経験から、「家の中の空気を良くすること」が支援の鍵であると実感。そこで、家族にリラックスを提供するコーヒー教室と、実践的な支援を学ぶ家族コミュニケーション勉強会をセットにして開催しています。

活動内容

1. コーヒー教室

元コーヒー店長である主催者のコーヒー教室では、家庭で美味しいコーヒーを淹れるポイントを実演形式で紹介しました。

参加者からは「もっとコーヒーについて知りたい」という質問が次々と寄せられ、和やかで明るい雰囲気の中で進行しました。

2. 家族コミュニケーション勉強会

コーヒー教室後は、本題である家族コミュニケーション勉強会を開催。

ひきこもりの問題行動を本人の視点で理解するため、以下のワークを行いました

問題行動の背景にある苦しさを考察

短期的なメリットと長期的なデメリットを分析

言葉のかけ方や接し方を具体的に学ぶ

表面的な声かけではなく、心から共感できるコミュニケーションを目指した内容に、参加者からも「さっそく試してみたい」という声が聞かれました。

家族会の様子

明るい雰囲気の中にも、「本当はつらい」と推察される家族の本音が垣間見える瞬間がありました。

「母親として明るく振る舞う一方、誰にも話せない苦しさがある」と感じさせられる言葉の数々には、多くの共感が寄せられました。

また、社会福祉協議会の職員も参加され、親子でご参加いただいた方がボランティア活動について相談する姿も印象的でした。こうしたつながりが生まれたことに、社会福祉協議会を会場に選んだ意義を再認識しました。

反響と課題

参加者全員から「満足以上」の評価をいただき、少人数制や家族を対象に絞ったことで、話しやすい雰囲気が作れたと感じています。一方で、この成果に満足することなく、地道に継続していく所存です。

特に、参加者同士が実践を共有し、励まし合える場を提供し続けることを目指しています。これは「傷の舐め合い」ではなく、具体的な実践を繰り返し、共に成長するための場だからです。

次回のご案内

次回の「珈琲とひきこもり」は、以下の日程で開催予定です:

日時: 12月14日(土)10:00~11:30

場所: 春日市社会福祉協議会

定員は約6名、参加費は100円です。お申し込みお問い合わせは、こちらから受け付けております。

reversal.niente@gmail.com

孤立せず、一歩ずつ前に進むための場を提供していきます。ぜひお気軽にご参加ください!