【2026年5月活動報告】経験者の言葉が深く響いた家族会と、主体性を大切にした居場所

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2026年5月も、Nienteは家族会・居場所(女子会/男子会)を開催しました。

今月は、実際に親子関係が改善した経験を持つご家族のお話を聞く機会があり、これまで以上に活発な対話が生まれた家族会となりました。

また、居場所では焼き鳥づくりを行いながら、参加者同士が自然に交流し、就労や日常についても穏やかに語り合う時間となりました。

経験者家族の言葉が深く響いた家族会

5月の家族会も、春日市社会福祉協議会にて開催しました。

今回は、私自身が約3年前から関わっているご家族が参加され、ご自身の経験談を共有してくださいました。

そのご家族は、多くの支援者とつながりながらも、お子さん本人に合ったコミュニケーションへと関わり方を調整し、親子関係の改善につながった経験を持たれています。

今回は、

  • 本人への関わり方
  • 親としてやめたこと
  • 実際に変化が起きたタイミング
  • 家庭内の空気の変化

など、実体験を中心にお話してくださいました。

「知識」と「経験」の違いを改めて感じた時間

家族会では、これまでにないほど多くの質問や意見交換が行われました。

ひきこもり支援では、

  • 本人の安心感が大切
  • 焦らせない
  • 家庭内の空気づくりが重要

という内容は、支援ハンドブックなどでも広く共有されています。

しかし今回改めて感じたのは、
同じ内容でも「経験者家族の言葉」は届き方がまったく違う
ということでした。

支援者の言葉は、時に“助言”や“指摘”として受け取られることがあります。

一方で、同じ経験をした家族の言葉には、参加者自身が気づきや学びを深めていく力がありました。

今回の家族会では、
「親自身も変わっていく必要がある」ということを、参加者それぞれが実感されている様子
が非常に印象的でした。

焼き鳥づくりを楽しんだ女子会・男子会

今月の居場所では、女子会・男子会ともに焼き鳥づくりを行いました。

鶏肉を切り、自分たちで串打ちも行い、屋台のような雰囲気を楽しみながら交流しました。

料理を一緒に作ることで、
自然と会話が生まれ、安心感のある時間につながっている
ように感じています。

女子会では、前日に行われた当事者向け勉強会について、

  • 今後どんな内容を学びたいか
  • どんなテーマなら参加しやすいか

など、参加者のニーズを聞くこともできました。

本人主体だからこそ続いている居場所

男子会では、「仕事」についての話題も多く出ました。

長年居場所に参加されていた方が、社会福祉協議会のサポートもあり、本人に合った就労へつながったという報告もありました。

今回印象的だったのは、

「とにかく働かせる」という形ではなかったこと

です。

長い関わりの中で、

  • 本人の興味
  • 得意なこと
  • 安心できる環境

を把握しながら、本人の意思確認を大切にした上で、地域の労働ニーズと自然につながっていきました。これらは春日市社協の職員さんが、長く深く関わり続けてくださったからこそだと思います。支援とは”何を行うか”以上に”誰が行うか”も大切なのだなと感じた瞬間でもありました。

私たちは、本人の合意なく就労支援を進めることは、継続性を失いやすく、生きる力を奪ってしまうこともあると感じています。

今回のような
「本人主体の就労」
は、Nienteにとっても大きな財産となりました。

「忙しいひきこもり」は、とても良い状態かもしれない

近況報告の中では、

「最近忙しい」

と話される参加者もいました。

一見すると、「ひきこもりなのに忙しい?」と思われるかもしれません。

しかし私自身も、ひきこもりだった時期に、好きなことや興味のあることへ挑戦しながら忙しく過ごしていました。

経済的な成果に直結しなくても、

  • 好きなことを試す
  • 自分なりに挑戦する
  • 興味を深める

という時間は、本人の中で生きる力やエネルギーを育てていく大切な時間だったように思います。

「忙しいひきこもり」

これは、とても素敵な状態だと感じています。

活動を“続けること”を大切にしています

Nienteでは、
「継続して存在し続けること」
を非常に大切にしています。

今月行けなくても、また来月行ける。
必要な時に戻ってこられる。

そういった安心感が、家族会や居場所には必要だと考えています。

これは、Nienteの活動方針でもある、

「正しくやるより、うまくやる」

という考え方にもつながっています。

そのため、活動を続けていくためにも、無理のない運営を大切にしています。

参加費は、

  • 資料印刷代
  • 食材費
  • 備品費

などに活用しています。

また、春日市社会福祉協議会による会場支援や印刷支援なども、活動継続の大きな支えとなっています。

今後について

これから夏にかけて、私自身の本業である造園業が繁忙期へ入っていきます。

また、この夏は造園関連の国家試験も控えています。

現在いただいている講演や研修等については引き続き対応予定ですが、活動継続とのバランスを考慮し、2026年8月末頃までは新規講演依頼について一部調整を行わせていただく予定です。

私自身、ひきこもりを経験する中で、庭仕事や植物に出会い、自分に合った働き方として造園の仕事を見つけることができました。

ひきこもり経験者が、自分に合った仕事や生き方を見つけていく
一つの事例として、今後も庭仕事や造園という仕事にも真剣に向き合っていきたいと思っています。

引き続き、温かく見守っていただけますと幸いです。