9月5日、春日市社会福祉協議会にて、Nienteの家族会と居場所活動(女子会・男子会)を開催しました。
今回は、家族会ではクッキーづくり、女子会・男子会では季節を感じてもらえるよう「月見バーガーづくり」を行いました。
活動そのものだけでなく、参加者の皆さんとの対話を通して、Nienteの家族会や居場所を今後どう運営していくかを考える機会にもなりました。
家族会|安心して過ごせる時間をつくる
家族会には4名が参加しました。
今回は、ホットケーキミックスを使ってクッキーを焼き、コーヒーと一緒に楽しみました。
この数か月、Nienteでは家族会の中に、学習や相談だけではなく、家族自身が少し楽しく、安心して過ごせる時間を意識して取り入れています。
ひきこもり状態にある本人だけでなく、家族も長い不安や緊張の中で生活しています。
何かを学んでもらうことだけではなく、
「少し気持ちが軽くなって家に帰ること」
そのものにも意味があるのではないかと考えています。

家族会の内容を参加者と振り返りました
今回は、これまでの家族会についても参加者の皆さんに話を聞きました。
「安心できる」
「来てよかった」
「今のままでよい」
といった声がありました。
一方で、運営側としては、それだけで「今の活動はうまくいっている」と判断しないことも大切だと感じています。
長く参加していても、不安や困りごとが十分に解消されていない家庭もあります。
また、
「講座形式よりも、ひきこもりを経験した人の具体的な話をもっと聞きたい」
という声もありました。
本人や家族が本当に必要としているものと、支援する側が提供しているものが合っているか。
今後も確認していく必要があります。
女子会・男子会|月見バーガーづくり
午後は女子会と男子会を開催しました。
女子会は2名、男子会は4名が参加しました。
今回は食パンを使って、みんなで月見バーガーを作りました。
Nienteの居場所では、
何かに気づかせること
何かをさせること
次の支援につなげること
を目的にはしていません。
まずは、安心して来られて、心地よく過ごせることを大切にしています。

継続して関わるからこそ聞けたこと
今回、男子会の中で、
「みんなは、どんな気持ちでこの会に参加しているのか」
という話題が出ました。
そこで改めて聞いてみると、
「人に話を聞いてほしい」
「話し相手がほしい」
「友達がほしい」
といった声が聞かれました。
また、みんなの前では話しにくくても、会が終わった後に少し個別に話すことが安心につながっているという声もありました。
これは、継続して関わってきたからこそ聞けたことだと思います。
支援する側が話しすぎない
今回改めて感じたのは、本人の本当の思いは、こちらがしっかり聞こうとしなければ分からないということです。
支援する側が、
「こうした方がいい」
「自分はこうだった」
「次はこうしてみよう」
と話しすぎることで、その人自身の言葉が出にくくなることもあります。
当事者経験がある支援者であっても、自分の経験が他の人にも当てはまるとは限りません。
だからこそ、継続して関係をつくり、本人の言葉が出てくるまで聞いていくことを大切にしたいと思います。
これは居場所に限らず、家族会でも同様に感じています。
今回の所感
今回の家族会・居場所を通して感じたのは、活動を続けることと、活動が本人や家族に合っていることは別だということです。
継続参加してもらえている。
感謝の言葉をいただいている。
そうしたことは大切です。
しかし、それだけで
「今のやり方で間違いない」
と思い込まないようにしたいと思います。
支援する側の考えと、参加する本人や家族の実感には、ずれが生まれることがあります。
今後の課題
今後の課題は、Nienteが良いと思う活動をそのまま続けるのではなく、定期的に本人や家族の声を聞き、今の活動が本当に合っているかを確認することです。
すぐに活動内容を変える必要はないと思っています。
ただ、
- 今の活動で困っていることはないか
- 本当はどんな時間や支援を求めているのか
- 続ける中で負担になっていることはないか
- 運営側が気づいていないことはないか
こうしたことを定期的に確認しながら、必要な部分だけ少しずつ調整していきたいと考えています。
支援する側が答えを決めるのではなく、本人や家族の声を聞きながら活動そのものを育てていく。
今後も、その姿勢を大切にしていきます。


