第1回目「当事者会」のレビュー

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5月25日(木)に第1回目の当事者会を開催いたしました。

結論から申し上げると参加者ゼロという結果に終わりました。

告知にご協力いただいた皆様には、大変申し訳なく感じていおります。このまま、漠然と第2回目に踏み切るのではなく、今回参加者が0人になってしまったことに対して、しっかり振り返りを行い次回に臨みたいと思います。

以下、振り返りの内容です。

結果

参加人数:0人
事前問い合わせ数:0件
予約者数:0件

上記の結果から、認知度と関心度が著しく低かったことがわかりました。

参加者0人の要因

仮説になってしまいますが、要因として以下のことが考えられます。

ニーズの不明確さ
  • 参加者にとっての具体的なメリットや参加の目的が明示されていなかった。
  • 当事者のニーズに関する充分な調査が行われていなかったため、参加者が自身のニーズに合致するか不確かだった。
プライバシー保護と匿名性
  • 参加形式やコミュニケーション方法が、ひきこもり当事者が希望するスタイルに合致していなかった。
  • 参加者同士がニックネームで呼び合うなどの配慮はされていたが、十分な匿名性やプライバシー保護が提供されているかどうかが不明確だった。
偏見や社会的なスティグマ
  • ひきこもりに対する偏見や差別が存在するため、参加者が自身の状況を他者に開示することに不安を感じた。
  • 参加者が社会的なスティグマによる否定的な見解を恐れ、当事者会への参加に消極的になった。
参加障壁
  • ひきこもり当事者が他者との接触を避ける傾向があるため、社交的なイベントへの参加に抵抗があった。
  • 参加のために外出することが難しい状況や、費用面や身体的制約などが参加障壁となった。

解決策

上記の要因に対して解決策を考えてみました。

ニーズの不明確さ
  • 当事者のニーズをより具体的に把握するために、支援機関や親へのインタビューなどを通じた調査を実施する。
  • 参加者が得られるメリットや活動内容を明確に伝えるために、具体的な活動内容を共有し、参加者が期待できる事前告知を行う。
プライバシー保護と匿名性
  • 参加形式を柔軟にし、参加者が自身のプライバシーを保護しながら参加できる旨を訴求していく。
  • オンラインプラットフォームを活用して、匿名性を確保した参加方法や匿名でのコミュニケーションツールを提供できるようにする。
偏見や社会的スティグマ
  • 参加者以外に対して、ひきこもりに関する正確な情報を提供し、偏見やスティグマに対する意識啓発を行う。
  • 参加者同士が互いに理解し合える安全な環境を提供し、共感や支援の文化を醸成する。
参加障壁
  • 参加のハードルを下げるために、オンライン参加の選択肢を提供できるよう準備を進める。

以上の解決策はすぐにできるものもあれば、中長期的な準備が必要なものに分けられます。告知に関しては具体的な内容がわかるものに来月から修正を行います。

オンライン当事者会に関しては、匿名性を考慮するとメタバース(3D仮想空間)が適しているように感じます。「メタバースなんてやったことない」といった方でも使えるようなプラットフォームを現在探しています。具体的にはスマートフォンでも快適に参加できるようにしたいと考えています。こちらは秋〜冬にかけて実現できるよう準備を進めてまいります。

また、当事者以外の方に向けた啓蒙活動を開催する必要も感じました。理由はひきこもりに対する差別や偏見を減らしていくためです。無くすことは難しいかもしれませんが、減らしていくことでひきこもり当事者が社会参加しやすい環境を作り出していきたいと思います。

まとめ

最も優先順位が高いと感じていることは「当事者ニーズ」のヒアリングです。理由は私たちの団体が「ひきこもり当事者自身の手で、幸せな生き方をデザインする」ことを掲げているからです。しかし、ひきこもり当事者から直接ニーズを聞くことは難しいため、当面の間はご家族や支援機関、専門書による情報収集が中心になってくると思います。

親の会でお会いするご家族の皆様には、何卒ご協力のほどお願い申し上げます。また、有益な「当事者ニーズ」をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけると幸いです。

今後、参加者が0人が続いても定期開催していきます。それまでは、ひきこもりに関して勉強を続けていく所存です。